”ベトナム人に約束を守ってもらうにはどうしたらいいですか?”
何度となく尋ねられた質問です。
”ベトナム人に約束の時間を守らせるのが大変”
”べトナム人が打ち合わせをブッチした”
などネガティブな意見を聞くこともしばしば…
そのせいでベトナム人とのパートナーシップを結びにくい、ベトナム人を雇用するのが不安だ。というご意見も伺います。
日本に実習生で来るベトナム人は、日本へ来る前に10分前行動など日本の基本マナーを学ぶ機会があるので、会う約束の時間を守らないといけない、10分前行動しないといけないなどある程度意識して動いているようです。それでも時間通りに動くのは難しいもの…
ただベトナムで活躍するベトナム人社長や実業家などは時間に対して日本人の私たちとは全く違う感覚を持っています。
それは”悪い”のではなく”違い”として知っておくことで、より良いコミュニケーション・相互にとってよりスムーズにお仕事をするのに役立てばと思い簡単にまとめていきたいと思います。
私たちもベトナム人を雇わせてもらったり、ベトナム人とパートナーシップを組んでお仕事をする機会があり約8年になりました。確かにベトナム人の方はすぐに約束の時間を忘れてしまいます。
打ち合わせ会やイベント交流会など、前もってご招待した時には”ぜひ行かせてもらいます!”と好感触だったのに当日に連絡もなく会場にもこられない…なんてことも!事故か何かかと思ってご連絡したところ”あ!今日だったっけ!?なんで今朝リマインドしてくれなかったの?親族と食事会に来ているところだよ”なんて返事が返ってきたことも一度ではありません。
そう。ベトナム人に約束を守ってもらうためにすべき事、それは前日の又は当日の”リマインド”!これが鍵なんです。日本では考えられないような事なのですが…
では、どうしてベトナム人は約束を忘れてしまうのか…考えられる理由をいくつかあげて対策に役立てていこうと思います。
ベトナム人の時間の感覚の違い〜考えられるのは最長この一週間だけ?〜
多くのベトナム人は私たち日本人よりもその時瞬間瞬間を生きています。ですから来週の事や再来週それ以上あとの予定は立てられないベトナム人も多いです。
”再来週のイベント一緒に行かない?”というと”もっとその日が近づいてから教えて”と言われたり”再来週のことはまだわからない”と言われることもしばしば
ビジネスでも”来年から〇〇のサービスを提供できます。御社もいかがですか?”と営業トークすると ”え?来年?!…営業に来るのが早すぎるよ”なんてことも。
せいぜい予定を立てられるのは今週のことだけ、という方もおられます。それで来週の土曜日にご招待したのに今週の土曜日に来てしまう方も多いのです。日付を意識せず曜日だけ生活している方も多く”今週の土曜だろう”という思い込みも原因です。
ベトナム人は旧正月を祝うように、太陰暦を基礎に生活している方もまだおられるようで、特に旧正月前なんかはみんな太陰暦の日付で休みの日を教えてくれたりするので私たちは混乱してしまいます。
ではベトナム人は予定を記録するスケジュール手帳やスマホのカレンダーアプリなどはつかわないのでしょうか?
はい、ほとんどの方はスケジュール手帳やスマホのカレンダーアプリなど使いません。これもベトナム人が予定を忘れてしまう一つの原因です。文具を売る本屋さんに行っても日本でよく見るようなスケジュール手帳などはほとんど見かけません。そういう習慣がないせいかスマホのカレンダー機能を使う方も少しづつ増えているとはいえまだまだ少ないです。
その点、海外と幅広くビジネスしておられるような方はスケジュール帳などをしっかり使って多忙な予定を管理されている方もおらます。そういう方とお仕事できると助かりますね。
もちろんベトナム人みんなが必ず約束を守らないわけではありません。
でも約束を忘れてしまったからといって、必ずしも私たちのことを軽視しているとか、だらしないということではなく、それはスケジュールや時間に関する感覚が異なっているというだけの場合も多々あります。ベトナム人が約束を守るよう努力してくれると私たちも助かるように、私たちもベトナム人にリマインドするといった一つのアクションを起こすことでコミュニケーション、さらにはお仕事までスムーズになるなら歩み寄ることは素晴らしいことではないかと思います。
まとめ
ベトナム人に約束を守ってもらうには
・先すぎる約束はできるだけしない
・前日に必ずリマインドをする
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